YOUR SONG IS GOOD、サイトウ"JxJx"ジュン君インタビュー最終回!
さらにさらに変化し続けるサウンドはあらゆるモノを巻き込んでいく!!
音楽に敏感過ぎるが故の苦悩を語る...
Z:
どーも、2度目のインタビューにお邪魔しました(笑)。
S:
よろしくお願いします(笑)。
Z:
今回はFRUITYの続きですね。
S:
中学生をボーカルにして、アメリカツアーで崩壊ってところでしたね。
Z:
そうそう、そこまで訊いてました。
S:
最後、FRUITYはGOD'S GUTSとの対バンを経て、アルバムも出さずに静かに終わりました(笑)。
Z:
解散してからは、どうしてたのですか?
S:
同時にSCHOOL JACKETSっていうバンドも始めていたんですよね。
Z:
FRUITYとカブってるのですか?
S:
ちょっとだけカブってますね。
僕がFRUITYでドラムをやってる時に、遊びで学校の友達と始めたバンドだったんですよ。
ドラムになってしまったっていうのと、結局、FRUITYが終わってからしまったってのもあってバンドがなくなちゃったんで、
最初はなんとなくこっちでボーカルやってみようかなっていう軽い気持ちだったんですよね。
最初はROCK STEADYを演奏するような大人バンドにしたかったんですけど、やってみたら全然できなかったんですよ。
Z:
ROCK STEADYが(笑)。
S:
そうなんですよ(笑)。
まったく。
Z:
テク的に?
S:
テク的に駄目でしたね。
イントロだけだったら聴けるんですけど、三分間もたないというか、あのグルーヴ感が出ないというか...
Z:
なるほど、難しいですもんね。
S:
FRUITYはドタバタなパンクバンドだったので。
その友達もずっとパンクバンドをやってたから、このカックンカックンした状態をどうしようかな? と思った時に、ちょうどヨッちゃんの...
Z:
ナオヒロックがまた出てくるんですね(笑)。
S:
そうです(笑)。
当時ヨッちゃんが働いてた店に遊びに行った時にMUROさんの"KING OF DIGGIN'"のミックステープを聴いたんですよ。
Z:
あれはかなり売れましたもんね。
S:
あの矢継ぎ早にブレイクの部分だけ変わっていくっていうのがすごく印象的だったんですよね。
それと自分達のイントロしかできないというスキル、そして当時盛り上がってきてたファストコアの短さがなぜか自分の中で合体したんですよ。
点と点が線になったといいますか。
あれ?
これはもしかしたら上手く表現できるんじゃないかな? ってその時に思ったんですよね。
ちょうどその頃、ファストコアでCHARLES BRONSONっていうちょっとオモシロいバンドが居たんですけど、
なんだか"CHARLES BRONSON meets JACKSON 5"みたいな感じでやれそうな、
そんな感じの発想の転換が急に起こったんですよね(笑)。
それでどんどん曲ができ始めたんですよ。
Z:
髪型はJACKSON 5の名残ですね(笑)。
S:
ええ、まあ、そうかもしれません(笑)。
それでカセットテープでリリースしたんですよね。
18曲ぐらい入れて。
Z:
それは何年ぐらいですか?
S:
確か97年ですね。
Z:
まだギリギリカセットテープ聴いてる時代ですよね。
S:
そうですね。
Z:
カセットテープ作るほうがお金かかるでしょ?
S:
今考えたらそうかもしれないですね。
Z:
CDのほうが安いですもんね。
カセットテープを1本作ろうと思ったら、500円ぐらいしますから。
S:
見た目的にもテープのほうがアツいフォーマットかもしれないとなぜか思ったりもしてました。
Z:
BAD BRAINSのファーストもテープでしたしね。
S:
そうですね。
で、ありがたいことにこれまで対バンしてバンドだけじゃなくて、
これまでやったことなかったSLIGHT SLAPPERSとかいろんなバンドの人が僕らの音源をおもしろがってくれたんですよ。
それで最後はenvyと対バンして。
Z:
これまた全然違うところからですね。
S:
そうですよね。
それで、前から興味のあったenvyについて色々調べてみたら、その周辺のバンドがスタジオライブを始めてたんですよ。
Z:
はいはい、スタジオでちょっと広めのホールみたいな所ありますよね。
S:
で、ライブハウスのノルマ制から解放されるというか、
そこで入場料500円とかでライブをやって、誰かが自分で海外から流通したレコードを安く売りにきたりしてて。
当時の海外のエモ/ハードコアシーンみたいでD.I.Y.的なノリのことをやってたんですよ。
それにエラい衝撃を受けてしまって。
自分もそういう方向に傾倒していったんですよね。
Z:
そうですか?。
S:
で、SCHOOL JACKETSは結局30曲ぐらい作りまして、
それで完全にネタが尽きちゃって、できなくなっちゃったんですよ。
活動自体は1年で終わりました。
Z:
その時はボーカルだったのですか?
S:
ボーカルでした。
それで、ありがたいことにバンドが終わって数ヶ月後にHG Factの佐藤さんにCDでリリースしないか? って言われたんですよ。
じゃあよろしくお願いします! ってことで今までやった30曲にライブ音源も加えて40曲ぐらいのCDにしましょうって話になったんですよね。
Z:
それでも40分ぐらいですよね?
S:
もしかしたら30分強ぐらいだったかも知れないです。
それで、僕はさっきも話したようにパンク、ハードコア、エモの手作り感にノックアウトされてたんですよね。
で、その辺のバンドのジャケットって、わら半紙とかでなんか手作りで作ってるんですよね。
それで『 わら半紙に紙を貼っ付けたようなジャケットでやりたいんです 』って言ったらすごく怒られまして(笑)。
『 せっかくお金を出してあげるんだから、ちゃんとした物でやったほうが良いよ! 』 って。
その教えに従ったら、しっかりと一生残る物ができたっていう(笑)。
佐藤さんからは貴重な大人な意見を頂きました。
Z:
それは何歳ぐらいだったのですか?
S:
ちょうど24歳ぐらいですかね。
それからYOUR SONG IS GOODになるんですよね。
SCHOOL JACKETSは、FRUITYがあったからバンドっぽく見られてなかったっていう面があったんですよね。
サイドプロジェクトみたいな印象が強かったんですよ。
ただ、僕的にはSCHOOL JACKETSをやってるうちにだんだん熱くなってきて、ちゃんとバンドと思われるようなモノをやりたくなったんですよね。
それで同じメンバーでそのままYOUR SONG IS GOODになりました。
Z:
SCHOOL JACKETSとYOUR SONG IS GOODは同じメンバーなのですか?
S:
今は違いますけど、結成当初は同じメンバーですね。
Z:
すごく気になってたんですけど、YOUR SONG IS GOODってどういう意味なんですか?
S:
これがね、すいません、全然大した意味がないんですよ(笑)。
トキシック・パンク・ウェイストってシリーズをやってたLESS THAN TV周辺のワタゾー君って人の企画だったんですけど、西荻のWATTSでライブが決まってたんですよ。
でも、自分達のバンド名がまだ決まってなかったんですよね。
別に名前なくてもいいよ、って言われたんですけど、さすがにバンド名がないのはマズいなって思って。
何か文章の名前にしたいなって考えてたんですよね。
全然思いつかなかったんですけど、ふと浮かんだのがYOUR SONG IS GOODだったんです....
すいません、全然おもしろくないですよね(笑)。
よく訊かれるんですけど、未だにおもしろい答えが見つかってないんですよね。
12年も経ってるのに(笑)。
Z:
ネタみたいな感じで考えたほうがいいですよね(笑)。
S:
そうですね、そうしましょう(笑)。
Z:
次に訊かれたら、仮想な感じで(笑)。
S:
すごい嘘をつきます(笑)。
そっちのほうが楽しいですね。
Z:
YOUR SONG IS GOODの初ライブはどうでした?
S:
2回目のライブの映像はあるんですけど、初ライブの映像がないんですよね。
Z:
それは記念に撮っておいたらよかったですね。
S:
そうなんですよね?。
最初は僕だけが先走ってエモバンドみたいになろうとしてましたね。
本当の自分は比較的喋るほうなんですけど、その頃のMCは妙に真面目なトーンでしたよ(笑)。
形から入ろうとするダメな奴って感じです、はい。
Z:
影響されやすいんですかね。
そういえば、エモ系の人ってすごく真面目なこと言いますもんね。
『自分達は...』みたいな。
S:
そうですよね、おそらく僕は影響されやすいんですよね。
これは認めたいと思います(笑)。
Z:
そういうこと言ってた?
S:
『今日は...どうも、ありがとうございます』みたいな感じで(笑)。
冗談のひとつも言わずにやってましたね。
Z:
当初はエモ系なバンドだったのですか?
S:
そうですね。
MINOR THREATがその後にEMBRACEになってエモ化したように、僕らも勝手にそういう流れに従ったというか。
ちょっとメロディーが出て、早いビートなんだけどギターが2本居る、みたいな初期のエモな雰囲気でした。
Z:
今のような感じじゃなかったんですね。
S:
オルガンとかなくて、ファンキーなビートもまったくなかったですね。
Z:
初期の頃が好きだった人は今のサウンドを聴いてどう思うんですかね?
S:
そういう意味ではSCHOOL JACKETSが好きだった人たちもこの変貌ぶりに戸惑ってましたね。
いきなりメロディアスに歌い上げようとしてましたから。
1年ぐらいそういう状態でやるんですけど、やっぱり形から入ってますから何か間違いだったというか(笑)。
自分達でやっててもオモシロいんだけど、なんだか妙な違和感がある、という感じでしたね。
Z:
ROCK STEADYできなかった時と同じですね(笑)。
S:
ホントそうなんですよ(笑)。
これはイカンなって話になりまして、いろいろ考えたらインストなのでは? っていう思いに至ったんですよね。
Z:
歌いらないぞ、と?
S:
ええ。
だんだんイントロが長くなってきた節はあって、そうなるとボーカルの自分は手持ち無沙汰になってたんですよね。
どうやってこの長いイントロを乗り切っていいか分からなくなってたんですよ。
Z:
ボーカルですもんね。
そこはどうやってたのですか?
S:
最初、何か持たなければダメだと思って、トライアングルとか持ち始めたんですよね。
何でかは分からないんですけど(笑)。
Z:
いらないでしょ? それ(笑)。
S:
チ?ン♪みたいな。
たぶん厳粛な雰囲気を出したかったんでしょうね(笑)。
で、トライアングルの次はボンゴに変わりました。
Z:
SOUL SETと一緒じゃないですか。
S:
ああ! そうですよね。
Z:
俊美君はボンゴからいきなりギターになりましたもんね。
S:
僕はボンゴからいきなりキーボードに変わりました。
直前はやっぱりボンゴですよね(笑)!
Z:
キーボードになってからは、今の形ですよね。
S:
今の形になる前に、もうワンクッションあったんですよ。
TORTOISEみたいなポストロックな感じに。
Z:
音楽を聴き過ぎてたんじゃないですか(笑)。
敏感に吸収してますね。
S:
TORTOISEみたいに、元ハードコアの人がやってるって感じにまた自分を投影しちゃって(笑)。
Z:
イッてしまいましたか(笑)。
S:
ハードコアは最後にここへ到達するんだ! って勝手に思い込んじゃって。
ハードコア→エモ→ポストロックっていうアメリカの図式に勝手に僕も乗っかっちゃってました。
Z:
そういえばNUKEY PIKESもそうですよね。
S:
どんどんストイックになっていった印象はありますね。
Z:
4枚目とかヤバかったですよね。
重っ! みたいな。
1枚目の感じが好きなんですけど。
S:
自分達も1曲が6?7分ぐらいになっていちゃったんですよね。
それを2年ぐらい続けてたんですけど、これは違うぞ? と思い始めたんですよ。
そしてある日、心の底からこれは絶対違うぞ! と確信しました。
Z:
ちなみにその頃は何を聴いてました?
S:
SQUAREPUSHER聴いてました(笑)。
Z:
辿ってますね(笑)。
自分も聴いてましたよ。
S:
格好良かったですよね。
Z:
シブかったですけど、どんどんダメになっていきましたよね。
2年ぐらい前に出たアルバムを聴きましたけど、全然ダメでした。
綺麗になり過ぎてる感じですね。
S:
あとELECTRIC MILESみたいな。
Z:
かなり音楽を聴いてますね。
S:
それが原因で右往左往してたと思うんですけど(笑)。
メンバーもみんな思ってたんですけど、これはイカンなってことになりまして、一番好きなバンドって何だろうな? って話し合いになったんですよ。
それで、一番好きなバンドはSPECIALSだよね! ってことになったんですよ。
ずっと格好良いと思えるバンドだなって。
じゃあ、今からSPECIALSみたいなバンドになろう! って盛り上がりまして。
しかもMORE SPECIALSのほうにしようと(笑)。
Z:
セカンドですね。
どの曲が好きですか?
S:
"INTERNATIONAL JET SET"が好きですね。
リズムボックスで始まる地味な曲なんですけど。
Z:
女性ボーカルのもありましたよね?
自分はあの曲好きなんですよね。
S:
あれも格好良いですよね。
その時に僕はシンセを弾いてたんですけど、このタイミングでシンセをやめてオルガンにしたんです。
シンセの色んな音が出るっていう機能をまったく使えてなくて、こうなったら結局、音色は一種類でいいやって感じだったんですよね。
当時、再発されてたファンクのレコードとかも熱心に聴いてたので、完全に影響を受けてたような気がします。
その流れで今の形になったんですよね。
2001年ぐらいだったと思うんですけど。
Z:
ようやく辿り着いたんですね。
S:
やっとですね。
Z:
かなり悩んでたんですね。
S:
悩んでましたね?。
無い引き出しをこじ開けようとしてたんですけど、無いから開かないって感じでした。
Z:
その頃は何歳ですか?
S:
もうその時は20代後半でしたね。
Z:
一番壁にブチ当たる時期ですよね。
いろいろ一周して。
バンドってそうなりますもんね。
S:
そうですね。
毎週1回は集まって練習してきたのは良かったなって思いますね。
カクバリズムの角張、通称バリカクですね、彼にもその頃に出会ったんですよ。
それで、その時にFRUITYを好きだった人が実はいっぱい居たって話を聞いたんですよね。
Z:
だってDIAMOND HALLで出てたんでしょ?
そりゃ、いっぱい居るでしょ(笑)。
S:
そうなんですけど(笑)。
僕ら自身はそんなことどこ吹く風って感じでやってたので、全然分かってなかったんですよね。
『 何言ってんすか、みんな影響受けてますよ! 』って年下の子達に言われまして、
そのLESS THAN TVで出してたレコードの値段が高騰してるって聞いてビックリしました。
Z:
その当時っていろんなレコードがすごい値段になってましたもんね。
S:
そうですよね。
10000円以上とかなってましたね。
Z:
今はメチャクチャ値崩れしてますよね。
S:
値段が高騰してるってことを聞いて、元メンバーにその話して、みんなで妙に納得しちゃって。
それほどすごいバンドじゃないのにって思いつつなんですけど。
そういえば、当時、FRUITYの時ってコンピ頼まれれば全部新曲で対応するっていう謎な活動方針だったんですよ。
Z:
はい(笑)。
S:
それが、そのままアルバム作ったら良かったのにっていうぐらいの曲数だったんですよね。
で、元メンバーと色々話してたら、そんなに手に入りにくいならってことで、
じゃあコンプリートディスコグラフィー的なのモノを作って、きちんとFRUITYを終わらせるというか、
こんなバンドが居たんだよって形に残そうって話になったんですよね。
その頃、ちょうどバリカクが銀杏BOYZの我孫子君とやってたインディーレーベルがあったんです。
STIFFEEN RECORDSっていう今もあるレーベルなんですけど。
バリカクがそんなにFRUITYが好きだ!って言ってくれるならそこから出そうってなったんですよね。
そこからバリカクと何度かやらせてもらって熱い感じになったんですよね。
Z:
カクバリズムってすごい名前ですよね(笑)。
S:
そうなんですよね(笑)。
それでYOUR SONG IS GOODもそろそろレコード出したほうがいいんじゃないですか? って言われて。
で、自分達はパンクバンドという形じゃなくなってたので、STIFFEEN RECORDSだとちょっと違うよねって話になりまして。
そこで元々ライブ企画の名前だったカクバリズムを新しいレーベルにしてみない? って提案してカクバリズムができたんですよね。
2002年ですね。
Z:
なるほど。
S:
僕らの7インチを最初に出して始まったんですよ。
Z:
記念すべき一発目ですね!
S:
はい!
今聴いたら、メチャクチャ下手なんですけど(笑)。
ファンキーなことやりたい割にはレゲエが好きだったんですよ。
あの重さも出そうとしてる、みたいな変なバンドなんですよね(笑)。
まあ、おもしろいんですけど。
Z:
レゲエって"間"が難しいですもんね。
ちょっとズレてるというか、どこか狂ってますよ。
S:
そうですよね。
でも、あんな格好良いヘヴィさも出せてないっていう(笑)。
レゲエバンドがファンキーなインストをやろうとしてどうにもこうにも失敗したみたいなのが、僕らのファーストEPじゃないかなと(笑)。
Z:
でも、一般の人からすれば聴いたことがない感じですからね。
逆に新しかったんじゃないですか?
S:
もうしかしたら、そうかも知れないです。
Z:
そういう偶然が、おお!!! ってなる時があるじゃないですか。
聴いたことがあって、おさらいしてるよりは合体した新しいモノのほうがね。
S:
今まで交流のなかったCOOL WISE MENとか、SKAのバンドの人達も何となくそこからカリビアン臭みたいなものを感じとってくれたみたいで。
Z:
カリビアン臭(笑)。
S:
それがきっかけでパンクシーン以外の人とも仲良くなりましたね。
Z:
SKAは多いですよね。
もともとスキンヘッドの人達が多いですから。
SKAの人達のルーツはだいたいスキンヘッドですよね。
S:
そうですよね。
それで最初はクボタタケシさんと...
Z:
BILLABONG(笑)。
S:
はい(笑)。
Z:
彼はBILLABONGでしょ(笑)。
S:
そうですね(笑)。
クボタさんと川辺さんが出してたミックステープシリーズありましたよね。
Z:
あったあった!
名前忘れちゃいましたけど。
S:
"CLASSICS"と"RISE"ですね。
あれにすごく影響を受けてしまって。
Z:
また影響を(笑)。
もう受けたらダメでしょ。
S:
言葉にするのがむずかしいんですが、ああいう感覚でSKAやカリプソ、ファンク、ジャズみたいなものを今のバンドがやるのがアツいっていう風に思ったんですよ。
普通にライブでやってて、遊びに来たらそういう雰囲気を聴ける、みたいな。
Z:
ミックステープにかなり影響を受けてますよね?
S:
そうですね、ミックステープにはかなり影響を受けてますね。
Z:
EGO-WRAPPIN'の森君も友達になったらMIX CDをまず交換するって言ってましたね。
何を聴いてる? って話をして交換するか、オススメのCD渡し合いするっていう。
S:
そうなんですね、やっぱり僕もそうでした。
ヨッちゃんともそういうのやってましたし、
東京に来ても、予備校の友達のジョウタ君ともよく交換してましたね。
で、そんなこんなで今の形になったというわけなんです。
Z:
後半のエピソードはかなり短かったですね、前半はメチャクチャ長かったのに(笑)。
自分はこの間貰ったCDしか聴いてないですけど、すごく良かったです。
S:
本当ですか!?
ありがとうござます!
Z:
いろんな要素が詰まってて。
12曲目が特に良いですよ。
S:
あれは"UNBREAKABLE"っていう曲なんですけど、ポストロック時代にやれなかった曲が今やれるようになったので、リベンジした曲です。
Z:
あの曲、超良かったですよ。
あれはやっぱりTORTOISEから来てるんですね(笑)。
S:
そうなんですよね(笑)。
Z:
自分もTORTOISE聴いてましたからね。
だからあの曲すごく良かったですよ。
S:
後半の話は短過ぎましたか?
Z:
いや、全然大丈夫です。
昔の事のほうがみんな知らないと思いますから。
ウィキペディアに載ってないYOUR SONG IS GOODを伝えたいので。
最後に、ニューアルバムがリリースされましたので、一言どうぞ。
S:
このアルバムは...うわぁ、難しいですね(笑)。
え?っと、デカい音で聴いて下さい(笑)。
Z:
CDを買って下さい、と。
S:
ぜひ、買って下さい。
いや?、すいません、後半短かったですけども(笑)。
Z:
いえいえ(笑)。
逆にこのぐらいのほうが良いかなと思いますので。
YOUR SONG IS GOODのことはみんな知ってると思いますから、その前のことをね。
S:
そういえば、あれから中学の話をして、いろいろと思い出しました。
SCHOOLS OUT PRODUCTIONSの古川君なんですけど、エロビデオを最初に見せてくれたのは彼だったなとか(笑)。
Z:
(笑)!
S:
あと古川君の家に黒い女物の下着が干してあったんですけど、生まれて初めて黒い下着を見たのも古川君の家だったなとか(笑)。
Z:
お姉ちゃんのですか?
S:
たぶん、彼のオカンのです(笑)。
Z:
オカンはちょっとキツいですね?(笑)。
S:
そうなんですよ(笑)。
お姉ちゃんのなら良かったんですけど。
フルのオカン...これですか...?みたいな(笑)。
Z:
中学生の時でしょ?
オカン、なかなかやりますね。
S:
そこのお父さんは初めて出会う感じのおっかないキャラクターでしたね。
Z:
お父さんがそうならば、お母さんもそうなんですよ。
黒じゃないとお父さんは怒るんじゃないですか?
S:
そうかもしれないですね(笑)。
Z:
燃えへんやんけ?!みたいな(笑)。
S:
何かそういう景色とかをふと思い出しました(笑)。
Z:
その古川君は今何をしてるのですか?
S:
古川君、何やってるんだろうな??
会いたいですね。
中学を卒業してからまったく遊ばなくなっちゃったんですよね。
僕らと一緒にヒップホップを聴いてたんですけど、卒業と同時に彼は不良方面にいってしまったので。
Z:
あ、そうなんですね。
S:
あの時どう思ってたのか、訊いてみたいですね。
ホントに変わった子でしたよ。
ターンテーブルに弟の証明写真を貼って回すっていうギャグを突然始めたりするんですよ(笑)。
よく分からないんですけど。
Z:
ポストロックですね(笑)。
S:
間違いなく(笑)。
あと、交換日記をしてたんですよ。
Z:
古川君と?
S:
はい、僕とヨッちゃんと古川君ともう一人、アズマ君ってのが居たんですけど。
Z:
ヤバいですね、それは(笑)。
1冊を4人で?
S:
そうですね。
毎回ネタを貼っ付けて大喜利みたいになってたんですよ。
そんなナードな遊びをしてたんですけど。
ある日、古川君がコインのスクラッチで削るヤツあるじゃないですか、あれを貼ってたんですよ。
で、"ココを削れ"って書いてあったんですよね。
そこを削ったら、幼稚園の卒園アルバムから切り抜かれたヨッちゃんの顔が出てきたんですよ(笑)。
Z:
その削るヤツはどうやって作ったのですか(笑)?
S:
たぶん、どこかで買ったんでしょうね。
シールみたいになって売ってたと思うんですよ。
わざわざそういうことをする人です(笑)。
Z:
ポストロックですね(笑)。
今、古川君と会ってセッションをやれば斉藤君が目指してたポストロックができると思いますよ(笑)。
YOUR SONG IS GOODの次のバンドができますよ。
スクラッチシールとか、そんなこと思い浮かばないですから。
S:
確かに(笑)。
あとですね、ちょっと古川君ネタ続いちゃうんですけど...
Z:
全然良いですよ。
そういうの好きですから(笑)。
S:
僕がテープにEXPLOITEDの曲をダビングして彼の家に持っていったんですよ。
Z:
EXPLOITEDのどの曲ですか?
S:
"BURNING AMBITIONS"っていうコンピに入ってたヤツなんですけど、いろんなバンドが入ってたんですよ。
CHAOS U.K.とか初期パンクからハードコアまで、みたいな。
ADICTSまで入ってたんですけど。
そのコンピにEXPLOITEDの"DEAD CITIES"って曲があったんですよね。
Z:
メチャクチャ好きですよ、その曲。
YOU TUBEにその曲の結成当時ぐらいの映像があるのを知ってます?
S:
マジですか!?
Z:
それ格好良いですよ。
ベースの人がガーゼシャツ着て、完全にジョニー・ロットンみたいな感じで。
テレビ番組の収録か何かで、客も普通の人達なんですよね。
歌も口パクで。
指の先までカーゼシャツ伸びてますからベースとかも弾いてないですよ。
デブの人も革ジャン着て、ドラムも初期のメンバーだからかなり格好良いんですよね。
S:
ちょっとチェックしてみます!
それで古川君はその頃パンクのパの字も知らなかったんですけど、こういうのがあるんだよねってテープを一緒に聴いてたんですよ。
SEX PISTOLSから始まって、BUZZCOCKSとかの初期パンクが来て、COCKNEY REJECTSなどストリートなOiパンクが来て、ハードコアに行きます! って時に、『DEAD CITIES?!』ガンガンガンガン!!!って流れたんですよ。
その時になぜか古川君が突然、発狂して脱いで、パンツ一丁で部屋の中でモッシュを始めたんですよ。
Z:
分かってますね!
S:
僕もそれを見て、なんか負けてられないな! と思いまして、脱いでパンツ一丁になって、2人でサークルモッシュしたっていう(笑)。
Z:
2人"DEAD CITIES"で(笑)。
古川君は一切聴いたことなかったんですよね。
S:
こういう音楽だとも一切説明してなかったんですけどね。
Z:
いきなり分かったんですね。
絶対に連絡するべきですよ。
すごく良いバンドができると思いますよ。
S:
ホントですね(笑)。
そういうことがありましたね。
Z:
ヤバいですね、古川君(笑)。
COCKNEY REJECTSは無反応だったのですか?
S:
無反応でしたね、ふ?んこんなのあるんだ、ぐらいの感じで。
『 DEAD CITIES?! 』から急にかき立てられたみたいですね(笑)。
Z:
それがDISCHARGEだったらどうなってたんですかね(笑)。
S:
曲順的にそのあとがDISCHARGEだったんですけど、ちょっと落ち着いてましたね。
重いというか怖い感じだったんでしょうね(笑)。
Z:
やっぱりワッティーのイケイケ!加減がピッタリハマったんでしょうね。
S:
あの感じが中学生的には伝わったんですね(笑)。
Z:
ところであのベースの人、俳優になってますね。
S:
そうなんですか?
Z:
"ACID HOUSE"っていうイギリスのクラブ系な映画があるんですけど。
S:
ああ!ありますね。
Z:
あれとかに出てるんですよ。
もうひとつ、名前忘れちゃったんですけど、準主役で出てますよ。
ドラッグディーラーの少年の母親の彼氏役みたいな感じで。
やっぱりシブいですよ。
自分はあのベースの人大好きなので。
あの人が脱退して聴かなくなりましたからね。
EXPLOITEDは2枚目ぐらいまでしか聴いてないですね。
漫画のジャケットの"TROOPS OF TOMORROW"ってあったじゃないですか。
S:
街で警棒みたいなの持ってるイラストのジャケットですよね。
Z:
あれ以降は聴いてないです。
ジャケット見たら、ベースの人が居なくなってる! って思って。
S:
当時、アメリカのパンクバンドってどこで買ってました?
僕らはキングコングとかだったんですけど。
Z:
当時はあまり売ってなかったですね。
自分達の世代はやっぱりイギリスのハードコアでしたから。
S:
そうですよね。
Z:
5つぐらい年下からじゃないですかね。
みんなUSハードコアを聴き始めたのは。
鋲ジャンでパンクか、Tシャツにスニーカーでパンクか。
途中にMISFITSみたいな人も居ましたけど。
S:
MISFITSといえば思い出しました。
当時、僕ら中学校の頃は全員坊主だったんですよね。
Z:
デビロックできないですね。
S:
全然できなくて、卒業した時にやっと髪を伸ばしてもよくなったんですよ。
そこでヨッちゃんがなんとかデビロック的方向にもっていこうと、角度を入れて自分でハサミで切り始めたんですよ(笑)。
Z:
まず髪を伸ばさないと(笑)。
S:
もう、前髪が短いんですよ(笑)。
Z:
KISSのジーン・シモンズみたいになってたんじゃないですか(笑)?
S:
そうなんですよね(笑)。
Z:
デビロックじゃなくて、KISSになってたみたいな。
S:
その後、近所の散髪屋に一緒に行った時におばちゃんに『 勝手に切ったらあかんで! 』って怒られてました(笑)。
Z:
しかもデビロックじゃなくて、KISSのジーン・シモンズでしょ(笑)。
S:
あの髪型は格好良過ぎたんですけどね(笑)。
Z:
ナオヒロックってそういうこともやってたんですね。
S:
僕も一緒にそういう方向性でやってましたね。
Z:
SxOxBも髪型そうでしたよね。
S:
すごい格好良かったですよね。
あとBONES BRIGADEの人達も前髪ダラーってなってましたよね。
ああいう風な髪型になりたいな?、って思ってましたよ。
Z:
まず伸ばさないと(笑)。
S:
ジェルをつけ過ぎてネチネチになったりしてましたね(笑)。
Z:
古川君は、ぜひ連絡したほうがいいですね。
S:
見てないすかね?ZERO MAGAZINE。
Z:
見てないでしょ(笑)!
いや...分からないですね。
そんな感性を持ってるならば。
古川君と最後に会ったのはいつですか?
S:
中学卒業してぐらいにばったり街で会ったことがあったんですけど、高校1年ぐらいには見かけなくなりましたね。
Z:
どこかへ行ってしまったのですか?
S:
見なくなちゃったので、たぶん親元を離れて神戸か大阪に出てたんですかね。
Z:
とりあえず実家に電話して追跡しないとダメですね。
S:
そうですね。
Z:
何か最後は古川君を探せ! みたいになってしまいましたね。
S:
本当ですね(笑)。
Z:
探し当てたら連絡下さいね!
見つかりました! 新しいバンド組みます! って(笑)。
S:
分かりました(笑)。
Z:
その時、ナオヒロックに短い頭でデビロックやってもらって(笑)。
復活してもらいましょう!
S:
中学3年のあの雰囲気を再現してみたいと思います(笑)。
Z:
その時のグループ名は何でしたっけ?
S:
SCHOOLS OUT PRODUCTIONSですね。
Z:
それを限定でカクバリズムから出しましょう!
S:
そうですね(笑)。
Z:
もし、古川君がこのインタビューを見てたらカクバリズムまで連絡を下さいと。
S:
はい、古川君、会いたいです。
Z:
オッケーです! ありがとうござました!
S:
ありがとうございます(笑)!
動乱のロングインタビュー、最後は訪ね人で終結です!
音楽を奏でる者は知識、スキル以前に聴いて聴いて聴き狂うことが大切だと思われます!!
体験した音は自ずと表現の幅となって発信されるのではないでしょうか!?
7月24日。
CLUB NOONにて繰り広げられる"BLUE LINES"で、ぜひともYOUR SONG IS GOODを全身で感じて下さい!!!
画像をクリックして頂くと詳しい詳細が!!!